奥会津の山深く入ると、目に付くのは、山ぶどうの蔓がいたるところに繁茂していることです。 今年は果実の結実が良好なのか、蔓いっぱいたわわに実が付いている光景を目にすることが出来ます。
近年山ぶどう蔓の皮を利用した工芸品作りが盛んですが、その素材は人家近くの里山ではうることが困難になりました。工人が競って素材を切り取ってしまうからです。
山ぶどうを餌にしている熊が人家近くを徘徊するのは、山ぶどうが激減しているからとも言われております。
先日昆虫調査で奥会津の深山に入り、たわわに実った山ぶどうを観察してきました。栽培種のキャンベルほどの房が、青々とした実をつけていました。秋が深まるとともに黒紫色、あるいは琥珀色に色づき、芳香を放つようになります。少年時代、ぶどう酒を造るため家人に連れられ山に入り、色づいた果実を夢中で摘んだ記憶があります。今ではよほどの深山に入らないと見る事は不可能です。
自然保護か産業振興か、選択が難しく困難な時代に入ってしまいました。あなたならどちらを選択しますか。